- 不動産買取価格が市場価格より安い理由を知りたい
- 不動産買取が安くても適しているケースを知りたい
- 買取でもできるだけ高く売る方法を知りたい
不動産の売り方には「不動産仲介」と「不動産買取」がある。不動産仲介は相場どおりの金額で売れる可能性があるが、買主が見つからないリスクもある。
一方、不動産買取は不動産会社が不動産を直接買い取ってくれるため、そうしたリスクはない。
しかし、不動産買取では不動産の買取価格は安くなる。
では、なぜ安くなるのか?
本記事では不動産買取において不動産の買取価格がなぜ安くなるのか、不動産買取が適しているケースなどを解説する。
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※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より
不動産の買取価格が安い理由とは?

不動産の買取価格が安い理由は、「再販のため」「利益が差し引かれるため」「契約不適合責任が免責されるため」の3つだ。それぞれ詳しく解説していく。
不動産会社が買取後に再販するため
不動産買取では、不動産会社が買い取った不動産を再販し、利益を得ている。利益の幅を大きくするためには、不動産を相場よりも安く買い取り、高く売ることがポイントだ。
そのため、不動産買取では相場よりも2〜3割減の価格を提示されることが多い。
また、不動産買取では買い取った不動産をそのまま再販するだけでなく、リフォーム・リノベーションなど手を加えてから再販するケースもある。
この場合、リフォーム・リノベーションにかかる費用が不動産価格から差し引かれている可能性もある。
仲介手数料がない代わりに不動産会社の利益が差し引かれるため
不動産仲介においては、不動産が売れると仲介手数料が不動産会社に利益として入る。
一方で、不動産買取には仲介手数料がないため、不動産を買い取ったとしても再販時の利益がいくらになるかはわからない。
そのため、「不動産仲介であれば得られるであろう利益」を不動産価格から差し引いていることもある。
また、どういった基準で、いくらの金額を相場から差し引いているかは不動産会社によって異なる。
売主の契約不適合責任が免責されるため
不動産買取では、売主の契約不適合責任が免責される。契約不適合責任とは、契約どおりの不動産が引き渡されなかった場合に、売主に課せられる責任のことだ。
たとえば、不動産会社が買い取った住宅の付帯設備に故障があれば、売主がその修理費を補償したり、不動産の減額請求に対応したり、不動産会社の要求に応える責任がある。
しかし、不動産買取においてはその責任はないため、不動産会社は契約不適合リスクを取っていることになる。
こうした契約不適合リスクを考慮し、買取価格を相場よりも低めに提示する不動産会社が多い。
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※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より
不動産買取のメリットとデメリット

買取価格が安くなってしまうなら、「不動産買取にはデメリットしかないのでは」と思った方もいるだろう。しかし、不動産買取には仲介にはないメリットもある。
そこでここでは、改めて不動産買取のメリットとデメリットを整理しよう。
不動産買取のメリット
不動産買取には、次のようなメリットがある。
不動産を早く現金化できる
不動産売買における、査定から成約までにかかる期間の平均は、マンション7〜8ヶ月、戸建て8〜9ヶ月だ(株式会社Speee調べ)。
これに対して、不動産買取なら7〜30日ほどで不動産を売ることができる。ごく短期間で不動産を売却できるため、スケジュールを立てやすい。
修繕などの手間・コストを省ける
不動産仲介で売却するときは物件の見栄え・印象を良くするために、リフォーム・リノベーションなどの修繕を行うことがある。
一方、不動産買取では不動産会社がリフォーム・リノベーションなどを行うのが前提なので、売主が修繕費を負担するケースは少ない。
契約不適合責任が免責される
契約不適合責任とは、契約どおりの不動産が引き渡されなかった場合に、売主に課せられる責任のことだ。
前述のように、不動産買取の多くは不動産会社がリフォーム・リノベーションを行うことが前提なので、売主の契約不適合責任が免責されるケースが多い。
買主が見つかりにくい物件も売れる
築年数が長い物件や、心理的瑕疵(心理的に抵抗・嫌悪感を感じる欠陥)のある物件は、買主が見つからないことが多い。
しかし不動産売買なら、そうした買主が見つかりにくい買主が見つかりにくい物件でも、一定の価値があれば売れる可能性がある。
不動産売却が周囲にバレにくい
不動産買取は売主と不動産会社だけで売買契約が完結するため、内覧会などの売買活動を行う必要がない。
そのため、不動産を売ることが周囲にバレにくく、「近隣の人に不動産を売っていることを知られたくない」という人にもおすすめの売却方法だ。
契約解除されるリスクが低い
不動産仲介においては、売買契約を買主に解除されるリスクがある。不動産買取退いても契約解除のリスクはゼロではないが、不動産仲介に比べると契約解除されるリスクは低い。
不動産買取のデメリット
不動産買取にはメリットが多い一方で、次のようなデメリットもある。
買取価格が相場よりも安い
「不動産の買取価格が安い理由とは?」の章で解説したように、不動産買取では相場よりも安く不動産を買い取られるケースがほとんどだ。
具体的には、相場よりも2〜3割減の価格を提示されることが多い。
売却諸費用・税金がかかる
不動産買取では、不動産仲介で売却するのと同じように、売却諸費用や税金がかかる。
売買契約書の印紙代や、譲渡所得に対して課せられる所得税とそれに基づく住民税、不動産登記費用もかかる。
こうした売却諸費用や税金がいくらかかるのか、事前に把握しておこう。
住宅ローンを完済できないと売れない
不動産を売却するときは、不動産の抵当権を抹消しなければいけない。
これには住宅ローンを完済する必要があるため、住宅ローンを完済できないと抵当権は抹消できず、結果として不動産を売れない。
また、不動産買取で得たお金をはたいても住宅ローンを完済できない場合は、「任意売却」という選択肢もある。
ただし、任意売却は信用情報に事故情報として記録されるため、注意が必要だ。
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※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より
買取価格が安くても不動産買取が適している4つのケース

結局のところ、不動産買取で売ればいいのか不動産仲介で売ればいいのか、自分に適した売却方法がわからない人も多いだろう。
ここでは、買取価格が安くても不動産買取が適している4つのケースを解説する。
早く家を売却して現金化したい
できる限り早く家を売り、現金化したい人には不動産買取がおすすめだ。
次のような理由から、不動産を早く売りたいという人は多いだろう。
- ライフスタイルが変化しすぐに引っ越す必要がある
- 相続した不動産を売却して相続税を支払いたい
たとえば、相続した不動産を売却して相続税を支払いたい場合で考えてみよう。相続税の支払いは、被相続人が死亡したことを知った日の翌日から10ヶ月以内に行わなければいけない。
不動産仲介での売買には平均して7〜12ヶ月かかるので、相続税の納付義務が発生してから不動産を売り初めても、間に合わない可能性がある。
一方で、不動産買取なら7〜30日ほどで不動産を売れるため、十分に余裕を持って相続税の支払いに臨める。
相続税の支払いは資産調査など時間がかかるため、極短期間で売れる不動産買取が最適だと言える。
不動産仲介で買主が現れなかった
不動産仲介で買主が現れなかったが、それでも不動産を売りたい人は不動産買取がおすすめだ。
買主が現れないのはタイミングの問題もあるが、「魅力的な不動産ではない」というのが大方の理由だ。
こうした不動産にリフォーム・リノベーションを加えて売りに出す方法もあるが、コストが高く、売れないときのリスクも高い。個人ではなかなかできない対策だろう。
それならば、相場から2〜3割減の価格を提示されたとしても、不動産買取で売ればリスクを排除できるだろう。
内覧対応など販売活動を省きたい
内覧対応など、不動産売却にかかる販売活動の手間を省きたい人は、不動産買取がおすすめだ。
不動産仲介による売却では、買主を募集するため店頭やインターネット上に広告を出したり、買主候補による内覧に対応したり、販売活動の手間がかかる。
内覧対応は想像以上にストレスを感じる販売活動なので、そのストレスから売却を断念するケースもある。
一方で、不動産買取なら不動産会社が不動産を直接買い取ってくれるため、販売活動は不要だ。内覧対応など販売活動を省ける上に、そうしたストレスがほとんどない。
家を売ることを周囲に知られたくない
何らかの事情により、家を売ることを周囲に知られたくない人は、不動産買取がおすすめだ。
不動産仲介による売却では、店頭やインターネット上に広告を出したり、内覧に対応したり、販売活動が必要になる。
その過程で、「あの家は売りに出されている」と周囲に知られるのはほぼ確実だ。つまり、不動産仲介を利用して、周囲に知られずに不動産を売るのは不可能だと言える。
一方で、不動産買取は売主と不動産会社のやり取りだけで完結するため、家を売ることを周囲に知られるリスクが小さい。
不動産の査定のために査定員が自宅に訪れることはあるが、訪問は1回が基本だ。販売活動は一切不要なので、周囲に知られずに不動産を売りたい人は不動産買い取りを検討しよう。
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不動産買取でもできるだけ高く売る方法

不動産買取で売る場合であっても、「少しでも高く売りたい」という人がほとんどだろう。ここでは、その方法とおすすめの一括査定サイトを紹介する。
不動産買取の専門業者に買い取ってもらう
不動産会社には、仲介や買取を専門に扱っている会社と、どちらも扱っている会社がある。
不動産買取で高く買い取ってもらうには、不動産買取を専門に扱っている会社に依頼するのがおすすめだ。
不動産買取の専門業者は、不動産の買取・再販のノウハウや独自の販売ルートを持っているため。そのため、他の不動産会社よりも高く買い取ってくれる可能性がある。
不動産が高く売れるタイミングを見極める
不動産買取で高く売るためには、タイミングを見極めることも大切だ。1年という短い期間で見ると、不動産価値が上がるのは2・3月だ。
引っ越し、異動、転勤、子供の入学などライフスタイルが最も変化する時期なので、不動産価値が上がる可能性がある。
また、社会情勢的にはインフレが起こると不動産価値が上がりやすい。インフレにおいては、物価が上昇すると通貨の価値が相対的に下がる。
そんな中、インフレに強い資産である不動産を買いに入る人が増え、不安定な社会において安心を得るために家を買う人が増える。
こうした社会情勢において不動産価格は上がり続けるので、短期的・長期的に不動産が高く売れるタイミングを見極めよう。
不動産の相場を知り高く売れる不動産会社を探す
3つめのポイントは、売りたい不動産の相場を知った上で、より高く売れる不動産会社を探すことだ。
不動産の相場を知らなければ、不動産会社が提示する価格が高いのか安いのかを判断できない。そのため、一般的な価格よりも安く売ってしまうリスクがある。
そこで、不動産買取で家を売る場合は、最低でも3社以上の不動産会社から査定を取ろう。
不動産会社ごとの査定価格を比較し、相場を知った上で高く売れる不動産会社を判断してほしい。
おすすめの一括査定サイト3選
個別に不動産会社から査定を取るのは手間と時間がかかる。そこで、「一括査定サイト」を利用するのがおすすめだ。
一括査定サイトなら最大6社の不動産会社から、不動産の査定を同時に取れる。以下の3つは特におすすめの一括査定サイトなので、ぜひ利用してほしい。
おすすめ1|リビンマッチ

リビンマッチは、東証グロース市場に上場しているリビン・テクノロジーズが運営している不動産一括査定サイトだ。
20年以上の運営実績があるため信頼性が高く、年間24万件の査定依頼・資料請求実績がある。
最短45秒で査定依頼ができるため、複数の不動産会社からスピーディに査定結果を得たい人におすすめだ。
リビンマッチに登録している不動産会社の中には、地域密着型の会社も多い。そのため、不動産買取で不動産を売りたい人は、まずはリビンマッチで複数の不動産会社から査定を取ってみよう。
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※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より
おすすめ2|HOME4U

HOME4Uは、リビンマッチ同様に20年以上の運営実績がある不動産一括査定サイトだ。
厳選された2,500社の不動産会社が登録されているため、幅広い会社から同時に査定を受けられる。
また、NTTグループが運営する不動産一括査定サイトなので、利用にあたっても安心感がある。
なお、地域密着型の不動産会社はそこまで多くはない。そのため、リビンマッチと併用して幅広い不動産会社から査定を受けるのがおすすめだ。
おすすめ3|イエウール

イエウールは、2014年にサービス提供を開始した比較的新しい不動産一括査定サイトだ。
不動産売買に関するコンテンツが多いため、不動産売買について学びながら売却を考えたい人におすすめのサイトとなっている。
また、不動産の一括査定は一棟ビルや店舗など事業用の不動産まで幅広く対応している。マンション・戸建て以外の不動産の査定を受けたい人は、イエウールを利用してみよう。
\月間利用者数2万人突破!最大6社と比較できる/
※2022年1月現在 「不動産の一括査定サイトに関するランキング調査」より
不動産買取が安い理由に納得できたら査定を取ろう

本記事では、不動産買取において不動産の買取価格がなぜ安くなるのかや、不動産買取が適しているケースなどを解説した。
不動産買取では買取価格こそ安いが、不動産をスピーディに売れるのが大きなメリットだ。このメリットに魅力を強く感じる人は、不動産買取での売却を進めよう。
また、買取価格を少しでも上げるために、相場の把握、タイミングの見極め、3社以上の査定を行って欲しい。
そして、複数の不動産会社から査定を取るときは、リビンマッチなどの一括査定サイトを利用して効率よく査定を受け取ろう。
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※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より
不動産買取が安い理由に関するよくある質問

\5年連続不動産査定サイトNO.1/
※2024年9月20日-24日 「サイト評価に関する調査」より