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【2026年10月】大阪のマンション価格推移は?今後の見通しと売り時の目安

大阪のマンション価格推移は?今後の見通しと売り時の目安

近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)の集計では、2025年に大阪市で成約した中古マンションの平均価格は4,276万円でした。2015年の2,189万円から毎年上がり続け、10年で約2倍になっています(当社計算)。

中古マンションの平均成約価格(暦年)(単位:万円)
1,5002,0002,5003,0003,5004,0004,500201520172019202120232025近畿圏 3,124大阪市以外 2,624大阪市 4,276

近畿レインズ「2025年度 年刊市況レポート」をもとに当社作成

2026年に入ると、大阪市の成約件数は2月から9月まで8か月続けて前年を下回りました。成約価格も7月と8月に前年を下回り、9月は4,385万円で前年同月とほぼ同じ水準でした。

10年続いた上昇が今も続いているのか、大阪市内のどのエリア・どの物件にも当てはまるのかは、平均価格だけでは判断できません。エリア別・築年数別の価格と、成約件数や売り出し価格の動きを合わせて見る必要があります。

この記事では、大阪のマンション価格の推移と今後の見通し、売り時を判断する材料を順に説明します。

この記事でわかること
  • 2015年からの成約価格の動き
  • 中心6区と周辺区の価格
  • 売出価格と成約価格の開き
  • 築年数で変わる値上がり幅
  • 長期譲渡になる取得時期

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※2025年9月19日-23日 「サイト評価に関する調査」より

目次

【2026年9月まで】大阪のマンション価格推移

大阪市の中古マンションの成約価格は、近畿レインズの年報で2015年から1年ごとに確認できます。月ごとの動きは、毎月公表されるマンスリーレポートで追えます。

大阪市の中古マンション成約価格の10年推移

大阪市の中古マンションの成約価格は、2015年から2025年まで一度も前年を下回っていません。成約件数が前年より8.8%減った2020年も、価格は5.1%上がりました。

年成約価格前年比成約㎡単価
2015年2,189万円+3.2%34.81万円
2016年2,401万円+9.7%38.44万円
2017年2,506万円+4.4%40.26万円
2018年2,657万円+6.0%43.02万円
2019年2,817万円+6.0%45.61万円
2020年2,962万円+5.1%46.61万円
2021年3,186万円+7.6%50.32万円
2022年3,334万円+4.6%53.97万円
2023年3,594万円+7.8%58.97万円
2024年3,926万円+9.2%64.37万円
2025年4,276万円+8.9%70.96万円

※暦年(1〜12月)の成約物件
出典:近畿レインズ「2025年度 年刊市況レポート」

2023年から2025年は3年続けて8%前後の上昇で、2025年の成約件数は5,980件と前年より16.8%増えました。売れる件数も価格も伸びた年が、ここ数年続いていました。

2026年9月の大阪市の成約価格と件数

2026年9月の大阪市の中古マンションは、成約件数が前年同月より26.8%減りました。成約価格は4,385万円で、前年同月とほぼ変わっていません。

項目2026年9月前年同月比
成約件数383件-26.8%
成約㎡単価73.47万円+1.3%
成約価格4,385万円-0.0%
専有面積59.69㎡-1.4%
築年数26年5か月―

※月次の原数値
出典:近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」

成約件数は2026年2月から8か月続けて前年を下回っています。

大阪市の中古マンション成約件数(月次)(単位:件)
020040060025/91126/13579383件

近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」をもとに当社作成

成約価格は5月に前年比14.3%上がったあと、7月に5.8%、8月に6.2%と前年を下回りました。

大阪市の中古マンション成約価格(月次)(単位:万円)
4,0004,2004,4004,6004,80025/91126/13579成約価格 4,385

近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」をもとに当社作成

月ごとの成約価格は、その月に売れた物件の広さや築年数によって上下します。それでも、2025年までのように毎月前年を上回る状態ではなくなりました。

近畿圏全体で始まった成約価格の下落

大阪府・兵庫県・京都府など2府4県を合わせた近畿圏では、2026年9月の中古マンションの成約価格が前年同月を6.1%下回りました。前年を下回るのは2か月連続になります。

項目2026年9月前年同月比
成約件数1,450件-19.1%
成約㎡単価46.24万円-4.8%
成約価格3,122万円-6.1%
在庫件数22,065件+3.3%

出典:近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」

成約件数は8か月続けて減り、売れ残っている在庫は2か月続けて前年より増えました。近畿レインズのレポートには「中古マンション取引は多くのエリアで減少が続いている」とあります。大阪市だけでなく、近畿圏の広い範囲で売れる件数が減っています。

大阪市中心6区と周辺エリアのマンション価格

近畿レインズは、大阪市を「中心6区」と「18区」に分けて集計しています。中心6区は中央区・北区・西区・福島区・天王寺区・浪速区で、それ以外の18区とは価格の水準が大きく違います。

中心6区・18区・府内エリアの成約価格(2026年9月)

2026年9月の成約価格は、中心6区が6,046万円、18区が2,897万円でした。前年比で見ると、中心6区は2.2%、18区は0.4%の上昇で、上がり方に大きな差はありません。

エリア成約件数(前年比)成約価格(前年比)
大阪市 中心6区181件(-30.1%)6,046万円(+2.2%)
大阪市 18区202件(-23.5%)2,897万円(+0.4%)
大阪府北部160件(-17.9%)3,160万円(-6.4%)
大阪府東部105件(-6.3%)2,280万円(+0.1%)
大阪府南部99件(-2.9%)1,803万円(-17.2%)

※月次の原数値。大阪府北部は豊中市・吹田市・高槻市など、東部は枚方市・東大阪市など、南部は堺市・岸和田市などの大阪市以外の地域
出典:近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」

成約件数の減り方がもっとも大きかったのは中心6区の30.1%減でした。大阪府北部は成約価格も6.4%下がり、大阪府南部は17.2%下がっています。

大阪市24区の成約価格と地価変動率

区ごとの成約価格は、近畿レインズの年報で年度ごとに確認できます。もっとも高い北区は7,332万円で、もっとも低い西成区の1,768万円の4倍以上でした。

区成約価格(万円)㎡単価(万円)住宅地の地価変動率
北区7,332119.26+7.3%
中央区6,037106.90+9.6%
福島区5,68294.51+9.3%
西区5,33289.00+8.1%
天王寺区4,74477.98+10.7%
阿倍野区4,61966.02+6.6%
浪速区3,70382.53+9.0%
鶴見区3,61651.22+7.8%
都島区3,38351.36+9.0%
城東区3,18548.59+8.4%
港区3,12349.49+6.2%
此花区2,85440.23+4.9%
東成区2,76850.81+8.3%
住吉区2,68241.82+6.2%
東住吉区2,63742.60+5.3%
淀川区2,43146.11+8.1%
大正区2,24235.76+4.9%
西淀川区2,16236.51+4.4%
平野区2,15032.76+4.2%
旭区2,14934.16+6.3%
住之江区2,07230.27+5.3%
生野区1,95137.16+4.2%
東淀川区1,87037.51+8.3%
西成区1,76832.59+7.5%
大阪市全体4,33272.03+6.7%

※成約価格・㎡単価は2025年度(2025年4月〜2026年3月)の成約物件。生野区(38件)・西成区(45件)など成約件数の少ない区は、平均値が個別の物件に左右されやすい
※地価変動率は令和8年地価調査(2026年7月1日時点)の住宅地の対前年平均変動率
出典:近畿レインズ「2025年度 年刊市況レポート」、大阪市「令和8年地価調査結果」

住宅地の地価は24区すべてで上がりました。上昇率がもっとも高いのは天王寺区の10.7%で、中央区の9.6%、福島区の9.3%が続きます。成約価格がもっとも高い北区の上昇率は7.3%で、都島区(9.0%)や城東区(8.4%)、東淀川区(8.3%)を下回りました。

2026年1月1日時点の地価公示について、大阪市の資料には「中心部における供給不足感から隣接区にも需要の波及が見られ」とあります。中心部で買える物件が少ないため、買いたい人がその隣の区にも広がっている、という説明です。資料では、その例として浪速区や城東区を挙げています。

大阪市と大阪市以外の府域の上がり方

大阪市以外の大阪府の中古マンションも値上がりしていますが、上がり方は大阪市より緩やかでした。2015年から2025年にかけて、大阪市以外の府域の成約価格は約1.5倍(当社計算)にとどまっています。

項目大阪市大阪市以外の府域
成約価格(2015年)2,189万円1,784万円
成約価格(2025年)4,276万円2,624万円
2025年の前年比+8.9%+1.5%
住宅地の地価変動率(2026年1月1日時点)+6.5%+2.0%

出典:近畿レインズ「2025年度 年刊市況レポート」(暦年)、大阪府「令和8年地価公示の結果について」

大阪市以外の府域は、2020年に成約価格が前年を0.3%下回った年もあります。大阪府北部の主な市の2025年度の成約価格は、吹田市3,530万円、箕面市3,408万円、豊中市3,371万円、高槻市3,136万円、茨木市3,004万円でした。

大阪の売出価格と成約価格はどれくらい離れている?

中古マンションの価格には、売りに出したときの売出価格(近畿レインズの集計では新規登録価格)と、実際に売れた成約価格があります。近畿圏の新規登録価格は2026年9月まで28か月続けて前年を上回り、成約価格とは逆の動きをしています。

中心6区の新規登録価格と成約価格(2026年9月)

2026年9月の中心6区では、売りに出された物件の平均価格が7,849万円でした。同じ月に成約した物件の平均は6,046万円で、約1,800万円の開きがあります(当社計算)。

項目新規登録(売り出し)成約
件数1,297件181件
件数の前年同月比+37.8%-30.1%
平均価格7,849万円6,046万円
価格の前年同月比+15.4%+2.2%

出典:近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」集計表

売り出される物件は前年より37.8%増えた一方で、成約は30.1%減りました。売り出し価格は前年より15.4%高くなりましたが、成約価格は2.2%の上昇にとどまっています。

大阪市中心6区の新規登録価格と成約価格(月次)(単位:万円)
5,0006,0007,0008,0009,00025/91126/13579売り出し 7,849成約 6,046

近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」集計表をもとに当社作成

新規登録価格は、2026年3月に8,683万円(前年比51.9%)まで上がりました。成約価格は同じ月に6,195万円で、売り出し価格の上がり方に成約価格は追いついていません。

増える売り出し物件と在庫

売り出し物件の増加は、中心6区に限りません。2026年9月の大阪市全体の新規登録は2,311件で、前年同月より20.2%増えました。

項目2026年9月前年同月比
大阪市の新規登録件数2,311件+20.2%
大阪市の新規登録価格5,671万円+22.1%
近畿圏の新規登録件数6,515件+9.8%
近畿圏の在庫件数22,065件+3.3%
近畿圏の在庫の平均価格3,707万円+21.1%

出典:近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年9月度)」

売り物件が増えると、買い手は複数の物件を比べてから選べるようになります。同じマンションや近くのマンションで似た部屋が売りに出ていれば、価格の高い物件は選ばれにくくなります。

売り出し価格を高くしすぎた場合の売れ残り

近畿圏の在庫の平均価格は3,707万円で、同じ月の成約価格3,122万円を上回っています。売れずに残っている物件は、売れた物件より高い価格で売りに出されています。

売り出し価格は売主が決められますが、買い手が付かなければ、値下げをするか売り出しを続けるかを選ぶことになります。値下げを検討する時期と下げ幅は「家の売却で値下げするタイミングはいつ?」で説明しています。

大阪のマンション価格が上がった理由

全国や東京都区部のマンション価格の動きと、建築費や金利などの変動要因は「マンション価格は今後下落する?」で詳しく説明しています。大阪ではこれに加えて、人口の増加と、インバウンド(訪日外国人)や投資の需要という地域の事情が関わっています。

大阪市の人口の動き

2025年の国勢調査(速報)で、大阪市の人口は2020年から2.0%増え、280万8,624人になりました。世帯数は7.9%増えています。

項目2025年2020年からの増加
人口2,808,624人+56,212人(+2.0%)
世帯数1,586,014世帯+116,296世帯(+7.9%)

出典:大阪市「令和7年国勢調査 大阪市速報集計」

2026年9月1日時点の推計人口は281万7,490人でした。8月の1か月間では、亡くなった人が生まれた人を1,210人上回り、転入が転出を346人上回っています。大阪市の人口は、出生より死亡が多い状態を、ほかの地域からの転入で補って増えています。

インバウンド・再開発と商業地の地価

2026年1月1日時点の地価公示で、大阪市の商業地は12.7%上がり、住宅地の6.5%を大きく上回りました。大阪府の資料は、商業地の上昇の理由を次のように説明しています。

大阪府「令和8年地価公示の結果について」より

インバウンド需要の影響により、観光地や飲食店が集積する大阪市中心部や路線商業地域で上昇率が拡大した。また、大阪市中心部の駅前など立地条件の良い地域では、マンションやオフィス用地等に対する国内外の投資需要も高く、地価は引き続き上昇傾向にある。

大阪市中心部の駅前の土地は、マンション用地としてもオフィスやホテルの用地としても求められています。土地の取り合いになれば、新しく建てるマンションの価格も上がりやすくなります。

事業内容
グラングリーン大阪(うめきた2期)JR大阪駅北側の再開発。2024年9月6日に先行まちびらき。うめきた公園は2027年春に全体開園の予定
大阪IR(統合型リゾート)夢洲で2025年4月24日に建設工事に着手。2030年秋頃の開業を目指す

出典:UR都市機構「令和8年11月20日、うめきた公園の開園エリアが広がります」(2026年4月23日)、大阪府「大阪IR建設工事の着手及び起工式の開催について」(2025年4月24日)

近畿圏で増えた新築マンションの着工

2025年に着工した分譲マンションは、全国で前年より12.2%減りました。地域別に見ると、首都圏は21.0%減ったのに対し、近畿圏は6.6%増えています。

地域分譲マンション着工の前年比(2025年)
全国-12.2%
首都圏-21.0%
中部圏-25.5%
近畿圏+6.6%

出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(令和7年計)」

近畿圏では新築マンションの着工が増えており、新築の供給が減って中古の価格が上がるという流れは、大阪の数字には表れていません。大阪の中古マンションの値上がりには、人口の増加とインバウンド・投資の需要という、大阪ならではの理由が重なっています。

大阪のマンション価格は今後どうなる?

東京都区部では、2026年8月に中古マンションの成約㎡単価が前年を下回りました。大阪市でも成約件数が8か月続けて減り、売り出し物件は増えています。価格を支える材料と押し下げる材料が、同時に出ている状態です。

価格の上昇を支える材料

価格の上昇を支える材料は、2026年10月時点でも続いています。

材料内容
地価の上昇2026年7月1日時点の地価調査で、大阪市の住宅地は24区すべてで上昇(市全体で6.7%)
人口と世帯の増加2020年から2025年に人口5万6,212人、世帯11万6,296世帯の増加
インバウンド・投資の需要大阪市の商業地の地価は2026年1月1日時点で12.7%上昇
再開発うめきた公園の全体開園(2027年春予定)、大阪IRの開業(2030年秋頃の予定)

価格を押し下げるおそれのある材料

2026年9月24日から、政策金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)の誘導目標は1.25%程度になりました(日本銀行、9月18日決定)。7月の決定会合のあとは1.0%程度で、利上げによって住宅ローンの金利にも上昇の圧力がかかります。

材料内容
政策金利の引き上げ2026年9月24日から1.25%程度(それまでは1.0%程度)
住宅ローン金利フラット35(返済期間21〜35年・融資率9割以下)の2026年10月の最頻金利は3.83%
成約件数の減少大阪市の成約件数は2026年9月まで8か月連続で前年を下回る
売り出し物件の増加中心6区の新規登録件数は2026年9月に前年比37.8%増

金利が上がると、同じ毎月の返済額で借りられる金額は減ってしまいます。売り出し物件が増えているなかで買い手の予算が下がれば、高い価格の物件から売れにくくなります。

先に下がり始めた東京都区部との比較

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の集計では、東京都区部の中古マンションは2026年4月まで前年比10%を超える上昇が続いていました。8月は成約㎡単価が132.69万円で前年同月を0.3%下回り、成約件数は8か月続けて減っています。

項目(2026年8月)東京都区部大阪市
成約㎡単価132.69万円70.84万円
㎡単価の前年同月比-0.3%-7.1%
成約件数1,265件382件
件数の前年同月比-20.6%-8.6%

出典:東日本レインズ「月例マーケットウォッチ(2026年8月度)」、近畿レインズ「マンスリーレポート(2026年8月度・9月度)」

2026年8月の大阪市の成約㎡単価は前年同月を7.1%下回り、下がり幅は東京都区部より大きくなりました。9月は前年を1.3%上回っており、月ごとの値はまだ上下しています。東京都区部では成約件数が減り続けたあとに価格が下落に転じており、大阪市でも件数の動きが今後の価格を見る手がかりになります。

名古屋市・福岡市・札幌市・仙台市・さいたま市の動きは「名古屋のマンション価格推移は?」「福岡のマンション価格推移は?」「札幌のマンション価格推移は?」「仙台のマンション価格推移は?」「さいたま市のマンション価格推移は?」で説明しています。

大阪のマンション価格はいつ下がるか

価格が下がる時期は、どのデータからも決まりません。ただし、過去に大阪のマンション価格が下がった時期は、国土交通省の不動産価格指数で確認できます。

時期大阪府のマンション価格指数
2007年4月101.3
2009年1月95.4(2007年4月以降の最低)
2012年12月103.3
2015年12月122.1
2020年12月163.1
2025年12月233.1

※2010年平均を100とした季節調整値。2026年1月分以降は、国土交通省が算出プログラムの不具合の確認のため公表を延期しており、2026年10月時点では2025年12月分が最新
出典:国土交通省「不動産価格指数(住宅)」

2007年4月から2009年1月にかけて、指数は約6%下がりました(当社計算)。その後は2012年ごろまで横ばいが続き、2013年以降に上がり始めています。2025年12月の233.1は、2010年の平均の2倍を超える水準でした。

価格が下がるのを待つあいだにも、建物の築年数は進んでいきます。大阪市の中古マンションは、築年数が上がるほど成約㎡単価の水準が低くなります。

大阪でマンションを売るなら今が売り時か

大阪市のマンション価格は高い水準にありますが、売り時は物件ごとに違います。判断の目安になるのは、築年数、所有期間が5年を超えているか、住宅ローンの残債の3つです。

築年数別の成約価格

大阪市の中古マンションの成約㎡単価を築年数ごとに分けると、2023年から2025年にかけての上がり方は大きく違います。

築年数㎡単価(2023年)㎡単価(2025年)成約価格(2025年)
築5年以内99.72万円130.78万円7,673万円
築6〜10年82.25万円109.82万円6,291万円
築11〜15年69.99万円89.36万円5,609万円
築16〜20年61.43万円77.87万円5,095万円
築21〜25年51.29万円61.62万円4,120万円
築26〜30年41.18万円50.83万円3,047万円
築31〜35年36.80万円42.44万円2,782万円
築36年以上31.27万円33.56万円1,911万円

※大阪市・暦年の成約物件。築年数別の集計のため、基本指標の成約価格(2025年4,276万円)とは対象が異なる
出典:近畿レインズ「2025年度 年刊市況レポート」

築5年以内のマンションは、2年で㎡単価が約31%上がりました(当社計算)。築36年以上は31.27万円から33.56万円で、上昇は約7%にとどまっています(当社計算)。

2025年に大阪市で成約した中古マンションのうち、32.4%は築36年以上の物件でした。大阪市の相場が上がっていても、築年数の古いマンションの価格にはそれほど反映されていません。

所有期間5年で変わる譲渡所得の税率

マンションを売って利益(譲渡所得)が出たときの税率は、所有期間によって変わります。租税特別措置法第31条には、長期譲渡所得の対象として「その年一月一日において所有期間が五年を超えるもの」とあります。所有期間は売った年の1月1日時点で数えるため、実際に所有していた年数とずれる点に注意が必要です。

区分所有期間所得税住民税
長期譲渡所得5年超15%5%
短期譲渡所得5年以下30%9%

※所有期間は売った年の1月1日時点で数える
※所得税とは別に、所得税額の2.1%の復興特別所得税がかかる
出典:租税特別措置法第31条・第32条、国税庁「暮らしの税情報(令和8年度版)」

2026年中に売る場合、2020年12月31日以前に取得していれば長期譲渡所得になり、2021年1月1日以後の取得なら短期譲渡所得になります。売る時期が数か月違うだけで、短期譲渡所得になり税率が上がってしまうことがあります。

自分が住んでいたマンションを売った場合は、一定の要件を満たすと、所有期間にかかわらず譲渡所得から3,000万円まで控除できます(租税特別措置法第35条)。

住み替え・ローン残債と売却時期

住み替えでは、今の家を先に売るか、新しい家を先に買うかで資金の段取りが変わります。売却と購入の順番やタイミングは「住み替えのタイミングは築何年が目安?」で説明しています。

住宅ローンが残っているマンションは、売却代金でローンを完済して抵当権を抹消しないと、買い手に引き渡せません。売却価格が残債を下回る場合は、差額を自己資金で用意する必要があります。ローン中の売却の流れは「ローン中の家は売れる?」を参考にしてください。

\ 築年数で変わる売却価格を確認 /

大阪のマンション売却相場の調べ方

大阪のマンションの「相場」として出てくる価格には、成約価格・売出価格・査定価格の3種類があります。中心6区では、売り出し価格と成約価格の平均に約1,800万円の開きがありました(2026年9月、当社計算)。

成約価格・売出価格・査定価格とは?

売るかどうかを決めるときに使う価格は、成約価格と査定価格です。

価格決める人意味使い道
成約価格売主と買主実際に売買が成立した価格相場の確認
売出価格売主(不動産会社と相談)売りに出したときの希望価格競合物件の確認
査定価格不動産会社売れると見込まれる価格売出価格を決める目安

ポータルサイトに並ぶ売り出し中の物件の価格だけを見て相場を判断すると、実際に売れる価格より高く見積もってしまいます。

公的データで成約価格を調べる

成約価格は、近畿レインズと国土交通省のデータで調べられます。

データわかること地域の単位
近畿レインズ「マンスリーレポート」中古マンションの成約・新規登録・在庫の月ごとの件数と価格大阪市・中心6区・18区、区・市ごと
近畿レインズ「年刊市況レポート」年ごとの成約価格、築年数別・区ごとの成約価格大阪市・区・市ごと
国土交通省「不動産情報ライブラリ」個別の取引の価格・面積・築年地区ごと

近畿レインズのデータは区や市の平均で、同じ区でも駅からの距離や築年数によって価格は大きく違います。不動産情報ライブラリでは、自分のマンションに近い地区で、築年数や広さが近い物件の取引価格を確認できます。

一括査定で複数社の査定額を比べる

公的データの成約価格は、地域や築年数ごとの平均にすぎません。自分のマンションの価格を知るには査定が必要で、査定額は不動産会社ごとに違うため、1社だけでは高いのか低いのか判断できません。

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査定額が高すぎる会社を選ぶと、売り出してから値下げが続いてしまうことがあります。査定額の見方は「不動産査定が高すぎるのはなぜ?」で説明しています。

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※2025年9月19日-23日 「サイト評価に関する調査」より

【よくある質問】大阪のマンション価格

大阪のマンション価格の推移と売却について、よくある質問と答えをまとめました。

大阪のマンション価格は下落していますか?

大阪市の中古マンションの成約価格は、2026年7月と8月に前年同月を下回り、9月は4,385万円で前年とほぼ同じでした。近畿圏全体では、9月の成約価格が前年同月より6.1%下がっています。

大阪のマンション価格は2026年にどのくらいですか?

2026年9月に大阪市で成約した中古マンションの平均は4,385万円でした。中心6区は6,046万円、18区は2,897万円で、エリアによって2倍以上違います。

大阪市で地価が上がっている区はどこですか?

2026年7月1日時点の地価調査では、住宅地の上昇率は天王寺区の10.7%がもっとも高く、中央区9.6%、福島区9.3%が続きました。24区すべてで地価は上がっています。

豊中市・吹田市など北摂のマンション価格も上がっていますか?

2025年度の成約価格は吹田市3,530万円、豊中市3,371万円でした。ただし2026年9月の大阪府北部の成約価格は3,160万円で、前年同月を6.4%下回っています。

築年数が古いマンションも値上がりしていますか?

大阪市の築36年以上のマンションの成約㎡単価は、2023年の31.27万円から2025年は33.56万円で、上昇は約7%でした。同じ期間に、築5年以内は約31%上がっています(いずれも当社計算)。

【まとめ】大阪のマンション価格推移と売り時

大阪市の中古マンションの成約価格は、2015年の2,189万円から2025年の4,276万円まで、10年間毎年上がりました。2026年に入ると成約件数は8か月続けて前年を下回り、成約価格は7月と8月に前年を下回っています。

売り出される物件は増え、中心6区では売り出し価格が前年より15.4%上がった一方、成約価格の上昇は2.2%にとどまりました。政策金利は9月に1.25%程度へ引き上げられています。先に価格が下落に転じた東京都区部では、成約件数の減少が続いたあとに価格が下がりました。

大阪市のなかでも、成約価格の水準は区によって、値上がりの幅は築年数によって大きく違います。大阪全体の相場が上がっていても、自分のマンションがいくらで売れるかは、査定を受けて確かめる必要があります。

\ 売り出し価格を決める前に /

出典

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