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【2026年10月】札幌のマンション価格推移は?今後の見通しと売り時の目安

札幌のマンション価格推移は?今後の見通しと売り時の目安

東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の集計では、2025年度に札幌市で成約した中古マンションの平均価格は2,398万円でした。2014年度の1,427万円から、毎年度前年度を上回っています。

札幌市の中古マンション成約価格(年度)

1,2001,6002,0002,4002,80014年度17年度20年度25年度札幌市2,398万円仙台市1,427万円(14年度)万円

※年度は4月〜翌年3月。グレーの線は仙台市出典:東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ」(2016年・2019年・2022年・2025年版)をもとに当社作成

同じ集計に載っている仙台市は、2018年度・2019年度・2025年度に前年度を下回りました。札幌市は一度も前年度を下回っていませんが、上がり方は年度によって大きく違います。

2026年の地価公示では、札幌市の住宅地の上昇率が前年の2.9%から1.1%に下がり、清田区は下落に転じました。札幌のマンション価格がこの先も上がるのかを見きわめるには、市全体の平均に加えて、区や築年数ごとの動きを確かめる必要があります。

この記事では、札幌のマンション価格の推移と今後の見通し、売り時を判断する材料を順に説明します。

この記事でわかること
  • 2014年度からの成約価格の動き
  • 中央区と南区の成約価格
  • 築年数で変わる価格の上がり方
  • 成約件数がもっとも少ない月
  • 長期譲渡になる取得時期
目次

【2026年9月まで】札幌のマンション価格推移

東日本レインズは、首都圏に加えて札幌市と仙台市の中古マンションの成約データも集計しています。値には年度・四半期・月の3種類があり、期間が短いほど少ない件数で平均が動きます。

札幌市の中古マンション成約価格の推移(2014年度〜)

札幌市の中古マンションの成約価格は、2014年度から2025年度まで毎年度前年度を上回りました。

年度成約価格成約件数
2014年度1,427万円2,279件
2015年度1,556万円2,323件
2016年度1,581万円2,479件
2017年度1,676万円2,461件
2018年度1,720万円2,517件
2019年度1,772万円2,685件
2020年度1,830万円2,394件
2021年度2,004万円2,391件
2022年度2,184万円2,200件
2023年度2,323万円2,166件
2024年度2,343万円2,463件
2025年度2,398万円2,669件

※年度は4月〜翌年3月の成約物件
出典:東日本レインズ「年報マーケットウォッチ」(2016年・2019年・2022年・2025年版)

成約価格がもっとも大きく動いたのは2020年度から2023年度で、1,830万円から2,323万円になりました。2024年度は2,343万円、2025年度は2,398万円で、前年度を上回ったものの上がる幅は小さくなっています。

2026年に入ってからの成約価格

四半期ごとの成約価格は、2026年1〜3月期が2,522万円、4〜6月期が2,452万円でした。どちらも前年同期を上回っています。

期間成約価格前年同期比成約件数
2025年1〜3月期2,393万円+0.6%646件
2025年4〜6月期2,236万円-5.3%689件
2025年7〜9月期2,421万円+5.5%665件
2025年10〜12月期2,426万円+4.7%702件
2026年1〜3月期2,522万円+5.4%613件
2026年4〜6月期2,452万円+9.6%688件

出典:東日本レインズ「季報マーケットウォッチ サマリーレポート(2026年4〜6月期)」

札幌市の中古マンション成約価格(四半期)

2,0002,2002,4002,60023年24年25年2,52226年2,452万円

※2023年4〜6月期〜2026年4〜6月期。縦軸は2,000万円から。年の表示は各年1〜3月期(23年は4〜6月期)出典:東日本不動産流通機構「季報マーケットウォッチ サマリーレポート(2026年4〜6月期)」をもとに当社作成

月ごとの値では、2026年9月の成約価格は2,367万円で、前年同月を1.3%上回りました。7月は前年同月より6.8%低く、8月は18.8%高い値になっています。

1か月に成約する中古マンションは札幌市全体で200件前後のため、月ごとの平均価格は大きく上下します。価格の動きは、1か月の値ではなく四半期や年度の値で確かめるのが確実です。

㎡単価と平均築年数の推移

1㎡あたりの成約価格(㎡単価)は、2015年度の20.32万円から2025年度は31.57万円になりました。同じ期間に、成約したマンションの平均築年数は22.19年から29.73年に延びています。

年度㎡単価専有面積平均築年数
2015年度20.32万円76.56㎡22.19年
2020年度24.00万円76.26㎡26.15年
2023年度30.40万円76.40㎡27.36年
2024年度30.79万円76.10㎡28.41年
2025年度31.57万円75.97㎡29.73年

出典:東日本レインズ「年報マーケットウォッチ」(2016年・2022年・2025年版)

専有面積は75〜77㎡でほとんど変わっていません。成約した物件の築年数が延びるなかで、㎡単価は上がり続けてきました。

2026年9月に成約した物件の平均築年数は30.54年で、仙台市の27.30年より3年以上長くなっています。札幌市では、築30年前後のマンションの取引が多くなっています。

成約件数の推移

成約件数は2019年度の2,685件から2023年度の2,166件まで減り、2024年度は2,463件、2025年度は2,669件と増えました。

ただし、東日本レインズは2025年1月に成約登録のシステムを改修しています。資料には「成約件数に影響を与えている可能性があります」と注記があり、2025年度の件数は2024年度以前と同じ条件では比べられません。

札幌市の区ごとのマンション価格と地価

東日本レインズの札幌市のデータは市全体の平均で、区ごとには分かれていません。区ごとの成約価格は、国土交通省「不動産情報ライブラリ」の成約価格情報を当社で集計して確かめました。

区ごとの中古マンション成約価格(2025年)

2025年に成約した中古マンションの価格の中央値は、札幌市全体で2,000万円でした。区ごとに見ると、中央区の2,800万円に対し、南区は935万円です。

スクロールできます
区成約件数価格(中央値)㎡単価(中央値)築20年以内の割合
中央区914件2,800万円33.5万円36%
東区205件2,400万円28.4万円28%
西区300件1,900万円24.8万円21%
厚別区146件1,850万円22.7万円15%
北区252件1,800万円23.2万円26%
白石区224件1,800万円22.5万円22%
豊平区390件1,600万円20.0万円17%
清田区49件1,500万円17.8万円6%
手稲区77件1,300万円16.2万円12%
南区152件935万円10.8万円6%
札幌市2,709件2,000万円24.3万円25%

※2025年1〜12月の成約。中央値は価格の低い順から数えて真ん中にあたる値。㎡単価は取引価格を面積で割って当社が計算
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ/「不動産価格(取引価格・成約価格)情報」(国土交通省)をもとに当社作成

中央区では築20年以内の物件が成約の36%を占め、南区と清田区は6%でした。区ごとの中央値は、築年数の新しい物件がどれだけ取引されたかで大きく変わります。

築21年以上の物件だけで比べると、㎡単価の中央値は東区が24.0万円、中央区が23.1万円、厚別区が21.2万円、西区が21.1万円で、4つの区は21万〜24万円台に収まります。

中央区は、2021年から2025年まで㎡単価の中央値が毎年上がった唯一の区でもあります。2021年の27.1万円から、2025年は33.5万円になりました。

区ごとの住宅地の変動率(令和8年地価公示)

地価公示は、毎年1月1日時点の土地の価格です。2026年の札幌市の住宅地は1.1%の上昇で、前年の2.9%から上昇率が下がりました。10区すべてで前年の上昇率を下回っています。

区2025年2026年
中央区+3.5%+2.5%
北区+2.7%+0.5%
東区+3.1%+1.9%
白石区+4.7%+1.8%
厚別区+3.3%+0.7%
豊平区+4.1%+1.8%
清田区+0.9%-0.3%
南区+2.4%+0.3%
西区+2.7%+1.8%
手稲区+0.8%0.0%
札幌市+2.9%+1.1%

※住宅地の平均変動率(継続地点ごとの変動率の平均)
出典:札幌市「令和8年 地価公示(札幌市地価動向)資料」

清田区は上昇から下落に、手稲区は上昇から変動なしに変わりました。上昇率がもっとも高かったのは中央区の2.5%で、白石区は4.7%から1.8%に下がっています。

地価は土地の価格で、マンションの成約価格とは別のデータになります。それでも、清田区・手稲区は、マンションの㎡単価の中央値も南区に次いで低い区です。

半年後の令和8年地価調査

地価調査は、毎年7月1日時点の土地の価格を示しており、地価公示の半年後の動きがわかります。2026年の札幌市の住宅地は0.7%の上昇で、前年の1.4%から上昇率が下がりました。

区2025年2026年
中央区+1.9%+1.5%
北区+1.0%+0.3%
東区+3.1%+1.2%
白石区+2.2%+0.9%
厚別区+0.4%+0.4%
豊平区+2.6%+0.8%
清田区0.0%-0.3%
南区+0.7%+0.7%
西区+2.3%+1.9%
手稲区0.0%0.0%
札幌市+1.4%+0.7%

出典:札幌市「令和8年度 北海道地価調査(札幌市関係分)資料」

地価調査でも、清田区は下落に転じ、手稲区は2年続けて変動がありませんでした。東区は3.1%から1.2%、豊平区は2.6%から0.8%に上昇率が下がっています。

全10区で上昇が続く商業地

商業地の地価は、住宅地より高い上昇率が続いています。2026年の地価調査で札幌市の商業地は5.0%上がり、10区すべてで上昇しました。

項目住宅地商業地
地価公示(2026年1月1日)+1.1%+4.6%
地価調査(2026年7月1日)+0.7%+5.0%
地価調査 中央区+1.5%+8.0%

出典:札幌市「令和8年 地価公示(札幌市地価動向)資料」「令和8年度 北海道地価調査(札幌市関係分)資料」

中央区の商業地は地価調査で8.0%上がりました。同じ中央区の住宅地の1.5%を大きく上回ります。

札幌のマンション価格が上がった理由

全国のマンション価格の動きと、建築費や金利などの変動要因は「マンション価格は今後下落する?」で詳しく説明しています。札幌市では、人口が減るなかで価格が上がってきた点に地域の事情があります。

調査開始以来はじめて減った札幌市の人口

2025年の国勢調査で、札幌市の人口は196万1,996人でした。2020年から1万1,399人(0.6%)減り、1920年の調査開始以来はじめての減少です。

2020年から2025年の5年間には、成約価格が大きく上がった2020年度から2023年度が含まれます。人口が減るなかでも、マンションの価格は上がりました。区ごとに見ると、人口の動きは区によって違います。

区人口(2025年)2020年からの増減率
中央区255,523人+2.8%
豊平区230,892人+2.5%
西区217,523人+0.2%
白石区210,483人-0.6%
北区285,318人-1.4%
東区261,091人-1.6%
南区132,396人-2.5%
手稲区139,030人-2.5%
厚別区121,892人-2.6%
清田区107,848人-4.0%
札幌市1,961,996人-0.6%

出典:札幌市「令和7年『国勢調査』人口等基本集計 結果の概要」

人口が増えたのは中央区・豊平区・西区の3区だけでした。もっとも減った清田区は、2026年の地価公示・地価調査のどちらでも住宅地が下落しています。

減っている札幌市の新築住宅の着工

札幌市で新しく着工した住宅は、2025年に1万2,544戸でした。2023年の1万5,445戸、2024年の1万5,107戸から減っています。

年新設住宅の着工戸数うち分譲住宅
2023年15,445戸2,702戸
2024年15,107戸1,922戸
2025年12,544戸2,021戸

※分譲住宅にはマンションのほか、分譲の戸建住宅も含む
出典:札幌市「統計さっぽろ(月報)令和8年9月号」(資料:国土交通省「建築着工統計調査」)

分譲住宅の着工は、2023年の2,702戸から2024年は1,922戸に減り、2025年は2,021戸でした。新しく建つ住宅が減ると、住まいを探す人が選べる物件のなかで中古住宅の割合が高くなります。

札幌駅周辺の再開発と北海道新幹線の延伸

札幌駅の南口では、北5西1・西2地区の再開発が進んでいます。業務・商業・宿泊・バスターミナルなどが入る延床面積約38万6,700㎡の計画です。

事業内容
北5西1・西2地区の再開発区域約3.1ha、延床面積約38万6,700㎡。業務・商業・宿泊・バスターミナル等。事業年度は2022〜2029年度
北海道新幹線の札幌延伸当初は2030年度末の開業予定。2025年3月の有識者会議の報告書で「概ね2038年度末頃の見込み」

出典:札幌市「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」、国土交通省「北海道新幹線(函・札間)の整備に関する有識者会議報告書」(令和7年3月)

再開発の計画建物について、札幌市は「現時点のイメージであり、今後の協議・検討により変更となる可能性があります」としています。新幹線の開業も、報告書では大きなリスクが起きた場合にさらに数年単位で遅れる可能性が示されました。

札幌のマンション価格は今後どうなる?

2026年9月、東京都区部の中古マンションは成約㎡単価が2か月続けて前年を下回りました。同じ月の札幌市は、成約㎡単価・成約価格ともに前年同月を上回っています。

価格を支える材料

価格の上昇につながる材料は、2026年10月時点でも続いています。

材料内容
都心の再開発札幌駅南口の北5西1・西2地区で、2029年度までの事業が進行中
半導体工場の稼働千歳市でRapidusの製造拠点IIM-1のパイロットラインが2025年4月から順次稼働。量産開始は2027年が目標
新築住宅の着工の減少新設住宅の着工は2025年に12,544戸で、2023年の15,445戸から減少
商業地の地価上昇2026年の地価調査で商業地は5.0%上昇、10区すべてで上昇

出典:札幌市資料、北海道知事コメント(2025年4月1日)

価格の下落につながるおそれのある材料

2026年9月24日から、政策金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)の誘導目標は1.25%程度になりました(日本銀行、9月18日決定)。7月の決定会合のあとは1.0%程度で、利上げによって住宅ローンの金利にも上昇の圧力がかかります。

材料内容
政策金利の引き上げ2026年9月24日から1.25%程度(それまでは1.0%程度)
住宅ローン金利フラット35(返済期間21〜35年・融資率9割以下)の2026年10月の最頻金利は3.83%
人口の減少2025年の国勢調査で、調査開始以来はじめて人口が減少
住宅地の地価の上昇率の縮小地価公示は2.9%から1.1%、地価調査は1.4%から0.7%に低下
築年数の古い物件の増加2025年に成約した中古マンションの約半数が築31年以上

金利が上がると、同じ毎月の返済額で借りられる金額は減ってしまいます。買い手が借りられる金額が減れば、価格を上げても売れる物件は限られます。

仙台市・東京都区部との比較

東日本レインズの同じ月の集計で比べると、2026年9月の札幌市は成約件数・㎡単価ともに前年を上回りました。仙台市と東京都区部は、どちらも前年を下回っています。

項目札幌市仙台市東京都区部
成約件数246件95件1,385件
件数の前年同月比+15.0%-7.8%-30.6%
成約㎡単価32.19万円37.40万円130.39万円
㎡単価の前年同月比+3.7%-2.6%-0.9%

出典:東日本レインズ「月例速報マーケットウォッチ サマリーレポート(2026年9月度)」

東京都区部の成約件数は9か月続けて前年を下回り、成約㎡単価も8月から前年を下回っています。成約件数が減り続けたあとに価格が下がった東京都区部の動きは、札幌の今後を見るときの参考になります。

仙台市とさいたま市の動きは「仙台のマンション価格推移は?」「さいたま市のマンション価格推移は?」で説明しています。福岡市・名古屋市・大阪市の動きは「福岡のマンション価格推移は?」「名古屋のマンション価格推移は?」「大阪のマンション価格推移は?」にまとめています。この3市は集計する機関が違うため、ここでは札幌と同じ表には入れていません。

札幌でマンション価格の暴落は起きるか

2014年度以降、札幌市の中古マンションの成約価格が前年度を下回った年度はありません。一方、四半期では2025年4〜6月期に前年同期を5.3%下回り、月ごとでも前年同月を下回った月があります。

さらにさかのぼると、札幌市の住宅地の地価は大きく下がった時期がありました。

年札幌市 住宅地の平均変動率(地価調査)
1999年(平成11年)-9.1%
2004年(平成16年)-6.1%
2022年(令和4年)+11.8%
2023年(令和5年)+12.5%
2026年(令和8年)+0.7%

※1984年以降で下落率・上昇率が大きい年と2026年
出典:札幌市「令和8年度 北海道地価調査(札幌市関係分)資料」

住宅地の地価は、2022年と2023年に1984年以降でも上位の上昇率を記録したあと、2026年は0.7%の上昇まで下がりました。下落に転じるかどうかは、今後の地価と成約件数の動きに表れます。

ただし、地価の動きとマンションの成約価格の動きは同じではありません。また、価格が下がるのを待つあいだにも、建物の築年数は進んでしまいます。

札幌でマンションを売るなら今が売り時か

札幌市のマンションの成約価格は2025年度まで毎年度上がりましたが、売り時は物件ごとに違います。判断の目安になるのは、築年数、売り出す時期、所有期間が5年を超えているか、住宅ローンの残債の4つです。

築年数ごとの成約価格(2025年)

築年数ごとに分けると、2021年から2025年までの上がり方は大きく違います。

スクロールできます
築年数㎡単価 2021年㎡単価 2025年価格 2025年成約件数 2025年
築10年以内45.7万円63.1万円4,300万円345件
築11〜20年32.4万円41.9万円3,650万円328件
築21〜30年22.5万円29.2万円2,600万円690件
築31〜40年17.3万円18.7万円1,400万円682件
築41年以上11.2万円12.8万円785万円662件

※札幌市10区の成約。㎡単価・価格はいずれも中央値
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ/「不動産価格(取引価格・成約価格)情報」(国土交通省)をもとに当社作成

築10年以内の㎡単価は、45.7万円から63.1万円に上がりました。一方、築31〜40年は17.3万円から18.7万円で、ほとんど変わっていません。

2025年に成約した2,709件のうち、築31年以上は1,344件と約半数を占めます。札幌市の相場が上がっていても、築30年を超えたマンションの価格にはほとんど反映されていません。修繕積立金が値上げされているマンションでは、買い手は毎月の負担も確かめます。値上げの目安は「修繕積立金の値上げはどこまで続く?」で説明しています。

1月にもっとも少ない成約件数

札幌市の中古マンションの成約件数は、2024年・2025年とも1月が年間でもっとも少ない月でした。2026年も、1〜9月のなかでは1月がもっとも少なくなっています。

年1月の成約件数もっとも多い月
2024年162件6月(228件)
2025年150件3月(257件)
2026年(1〜9月)165件6月(253件)

出典:東日本レインズ「月例速報マーケットウォッチ サマリーレポート」(2024年12月度・2025年12月度・2026年9月度)

2022年は8月がもっとも少なく、1月の件数が毎年いちばん少ないとは限りません。売り出しの時期を決めるときは、引き渡したい時期から逆算して、不動産会社と販売の期間を相談しておくと計画を立てやすくなります。内覧の準備は「マンション売却の内覧のコツは?」で説明しています。

所有期間5年で変わる譲渡所得の税率

マンションを売って利益(譲渡所得)が出たときの税率は、所有期間によって変わります。租税特別措置法第31条には、長期譲渡所得の対象として「その年一月一日において所有期間が五年を超えるもの」とあります。所有期間は売った年の1月1日時点で数えるため、実際に所有していた年数とずれる点に注意が必要です。

区分所有期間所得税住民税
長期譲渡所得5年超15%5%
短期譲渡所得5年以下30%9%

※所有期間は売った年の1月1日時点で数える
※所得税とは別に、所得税額の2.1%の復興特別所得税がかかる
出典:租税特別措置法第31条・第32条、国税庁「暮らしの税情報(令和8年度版)」

2026年中に売る場合、2020年12月31日以前に取得していれば長期譲渡所得になり、2021年1月1日以後の取得なら短期譲渡所得になります。売る時期が数か月違うだけで、短期譲渡所得になり税率が上がってしまうことがあります。

自分が住んでいたマンションを売った場合は、一定の要件を満たすと、所有期間にかかわらず譲渡所得から3,000万円まで控除できます(租税特別措置法第35条)。

住み替え・ローン残債と売却時期

住み替えでは、今の家を先に売るか、新しい家を先に買うかで資金の段取りが変わります。売却と購入の順番やタイミングは「住み替えのタイミングは築何年が目安?」で説明しています。

住宅ローンが残っているマンションは、売却代金でローンを完済して抵当権を抹消しないと、買い手に引き渡せません。売却価格が残債を下回る場合は、差額を自己資金で用意する必要があります。ローン中の売却の流れは「ローン中の家は売れる?」を参考にしてください。

\ 築年数と区で変わる価格を確認 /

札幌のマンション売却相場の調べ方

札幌のマンションの「相場」として出てくる価格には、成約価格・売出価格・査定価格の3種類があります。売り出し中の物件に付いている売出価格は、値下げ交渉が入る前の価格で、実際に売れる価格とは違います。

成約価格・売出価格・査定価格とは?

売るかどうかを決めるときに使う価格は、成約価格と査定価格です。

スクロールできます
価格決める人意味使い道
成約価格売主と買主実際に売買が成立した価格相場の確認
売出価格売主(不動産会社と相談)売りに出したときの希望価格競合物件の確認
査定価格不動産会社売れると見込まれる価格売出価格を決める目安

売り出し中の物件の価格だけを見て相場を判断すると、実際に売れる価格より高く見積もってしまいます。

公的データで成約価格を調べる

札幌市の成約価格は、東日本レインズと国土交通省のデータで調べられます。

データわかること地域の単位
東日本レインズ「月例速報マーケットウォッチ サマリーレポート」中古マンションの成約件数・㎡単価・成約価格の月ごとの推移札幌市全体
東日本レインズ「季報マーケットウォッチ サマリーレポート」同じ項目の四半期ごとの推移札幌市全体
国土交通省「不動産情報ライブラリ」個別の取引の価格・面積・築年・最寄駅からの距離区・地区ごと

東日本レインズのデータは市全体の平均のため、同じ札幌市でも区や築年数によって価格は大きく違います。2025年の成約では、最寄駅から徒歩5分以内の㎡単価の中央値が30.5万円、16分以上は15.3万円でした(不動産情報ライブラリをもとに当社集計)。不動産情報ライブラリでは、自分のマンションに近い地区で、築年数や広さが近い物件の取引価格を確認できます。

一括査定で複数社の査定額を比べる

公的データの成約価格は、地域や築年数ごとの平均や中央値です。自分のマンションの価格を知るには査定が必要で、査定額は不動産会社ごとに違うため、1社だけでは高いのか低いのか判断できません。

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査定額が高すぎる会社を選ぶと、売り出してから値下げが続いてしまうことがあります。査定額の見方は「不動産査定が高すぎるのはなぜ?」で説明しています。

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【よくある質問】札幌のマンション価格

札幌のマンション価格は今後も上がりますか?

上がり続けるかは決まっていません。成約価格は2025年度まで毎年度前年度を上回りましたが、2024年度・2025年度は上がる幅が小さくなりました。住宅地の地価の上昇率も、2026年の地価公示で1.1%、地価調査で0.7%に下がっています。

札幌のマンション価格は下落していますか?

2026年9月時点では下落していません。2026年4〜6月期の成約価格は2,452万円で、前年同期を9.6%上回りました。月ごとの値では、2026年7月のように前年同月を下回る月もあります。

札幌の中古マンションの平均価格はいくらですか?

2025年度に成約した中古マンションの平均価格は2,398万円です。2026年9月の1か月では2,367万円でした。区ごとの中央値は、中央区の2,800万円から南区の935万円まで違います。

札幌の地価は上昇していますか?

上昇していますが、上昇率は下がっています。2026年7月1日時点の地価調査で、札幌市の住宅地は0.7%、商業地は5.0%上がりました。住宅地では清田区が下落に転じ、手稲区は変動がありませんでした。

築30年を超えるマンションも売れますか?

売れます。2025年に札幌市で成約した中古マンションの約半数が築31年以上でした。ただし、築31〜40年の㎡単価の中央値は2021年の17.3万円から2025年は18.7万円と、ほとんど上がっていません。

【まとめ】札幌のマンション価格推移と売り時

札幌市の中古マンションの成約価格は、2014年度の1,427万円から2025年度の2,398万円まで、毎年度前年度を上回りました。大きく上がったのは2020年度から2023年度で、2024年度・2025年度は上がる幅が小さくなっています。

住宅地の地価の上昇率は2026年に下がり、清田区は下落に転じました。2025年の国勢調査では、札幌市の人口が調査開始以来はじめて減少しています。政策金利は9月に1.25%程度へ引き上げられ、先に価格が下がり始めた東京都区部では、成約件数の減少が9か月続いています。

札幌市のなかでも、成約価格は区によって、上がり方は築年数によって違います。札幌市全体の相場が上がっていても、自分のマンションがいくらで売れるかは、査定を受けて確かめる必要があります。

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出典

東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ」(2016年・2019年・2022年・2025年版)表3「首都圏以外 住宅の成約状況」
東日本不動産流通機構「月例速報マーケットウォッチ サマリーレポート(2026年9月度)」(公表日:2026年10月13日)
東日本不動産流通機構「月例速報マーケットウォッチ サマリーレポート(2024年12月度・2025年12月度)」
東日本不動産流通機構「季報マーケットウォッチ サマリーレポート(2026年4〜6月期)」
国土交通省「不動産情報ライブラリ」不動産価格(取引価格・成約価格)情報
札幌市「令和8年 地価公示(札幌市地価動向)資料」(公表日:2026年3月)
札幌市「令和8年度 北海道地価調査(札幌市関係分)資料」(公表日:2026年9月)
札幌市「令和7年『国勢調査』人口等基本集計 結果の概要」(公表日:2026年9月)
札幌市「統計さっぽろ(月報)令和8年9月号」(更新日:2026年9月30日)
札幌市「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(更新日:2025年10月6日)
国土交通省「北海道新幹線(函・札間)の整備に関する有識者会議報告書」(公表日:2025年3月)
北海道「Rapidus株式会社のIIM-1におけるパイロットライン稼働開始に関する知事コメント」(公表日:2025年4月1日)
日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(公表日:2026年9月18日)
住宅金融支援機構「フラット35 借入金利の推移(2026年10月)」
e-Gov法令検索「租税特別措置法」(第31条・第32条・第35条)
国税庁「暮らしの税情報(令和8年度版)」

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